夏の、見た目もナンダコレ??な面白い花を紹介します!
その名も「るり玉あざみ」 まんまるい青い、ボールのような花です。不思議ですよね~
ルリタマアザミ(瑠璃玉薊)はヨーロッパ原産で、<キク科エキノプス属>。瑠璃色の玉ということで、かなり可愛い良い名前を付けてもらいました。
和名は「ウラジロヒゴタイ(裏白平江帯)」。葉の裏が白くて、葉がやわらかく痛くありません。
今度花屋さんで見かけたら1本買って触ってみてね。痛くないから。
あざみという名は「あざみ」に見た目似ているから。
そこで、「あざみ」や、ほかの見た目に似ている花も一緒に見ていきましょう。
るり玉あざみと同じような丸いボール状の花こんなにあります!
ふつうのいわゆる「あざみ・アザミ(薊)」<キク科アザミ属>はこんな花。確かに似ていますね。
あざみは夏にキレイな花を咲かせ、道路脇や原っぱ、駐車場の隅などにも良く生えるのできっと見たことがあるでしょう。そばを通ったときについ触れてしまって「痛ーい!!」ってなったこと、あるんじゃないでしょうか。
このトゲトゲの葉っぱも、つぼみもとにかくトゲが固くて痛いです。
花はボール状で可愛いですね。
キク科の花にはこういうボール状の花が咲くタイプがけっこうあります。
ルリタマアザミにとても良く似た花も、日本にもともと自生しています。ヒゴタイ(平江帯)といいます。
ヒゴタイ(平江帯)は<キク科ヒゴタイ族>で愛知県より南に自生します。こちらは、葉が固く、葉の裏は白くありません。よく似ていますが、自生種はいまは絶滅危惧種になっています。花屋さんには並ぶのは「ルリタマアザミ」のほうになります。
ゴールドスティックなど<キク科グラスぺディア属>の花も、同じように、棒の先にボールがくっついたような花を咲かせます。花屋さんによく並ぶので探してみて。
花屋さんには出てきませんが、野菜のゴボウの花も似てますね。ゴボウもキク科で<キク科ゴボウ属>です。
ちょっと見た目が変わりますがヒゴタイつながりでヒメヒゴタイ(姫平江帯)<キク科トウヒレン属>という花も秋に花屋さんに出てきます。花が小さいですよね。キツネノアザミ<キク科キツネアザミ属>に似てくるかも。こちらはトゲもなく、全く痛くありません。
ヒメヒゴタイも、ヒゴタイ同様日本に自生していますが、こちらも絶滅危惧種になっています。
環境が変わってきていますが、なんとか残っていってほしいな。
このように、キク科のなかにはボール状の花を咲かせるものがけっこうあります。どれも違う属ですが、同じキク科です。
タンポポやブタナも花の構造的には似てますよね。
キク科は特にたくさんの花の種類があるので、興味が出たらどんな花があるか調べてみても面白いですよ。
だいたい、属の名前が花屋さんに出てくる名前(ざっくりした種分け)のことが多いです。さらにその下に「種」があります。
小さな花が集まってボール状になっている
ルリタマアザミは、花屋さんではつぼみの状態で販売されていますが、ちゃんと1つ1つの花が開いてきます。
写真左がつぼみ。写真右が花が咲いている状態です。お星さまみたいで可愛いですよね!
大体、このタイプの花はボールのてっぺんから花が開き出します。そして下に向けてどんどん咲いていきます。一番下のほうまで花が咲いてきたら先終わりになります。
アザミも同じような小さな花がちゃんと咲いているので、ぜひ原っぱを覗いてこの小さなお星さまの実物を見てみてね。
ちなみに学校の理科ではこういう、小さな花がたくさん集まって1つの形になっている花を「頭状花序」といいます。
このような、全部が「筒状花」のタイプと、
ひまわりやガーベラ、コスモス、タンポポのように、一番外周の花には花びらがついている「舌状花」のタイプがあります。
↑ちょっと難しい言葉が出てきた!って思うかも? 小学校~中学校の内容ですよ~!
実際の花のほうをたくさん見たことがある、遊んで分解したことがあると、学校での授業も「あー、アレのことだ!」ってすんなり理解できたりするので、子どもが花をむしって遊ぶのもちゃんと学びになっていると思うのよ。
るり玉あざみを飾るときのコツ
さて、このるり玉あざみの花をいざ、買ってきたぞ!飾るぞ~!と思うと、たぶん困ってしまう部分があります。
るり玉あざみの葉っぱは痛くないのですが、じつは、花屋さんで売っているときには葉っぱがあまりついていません。
葉っぱがとても痛みやすいんです。
なので、買ってきたときには既に、「棒の先に丸い玉」状態のことが多い思われます。
んんん??? この花? コレ花?? コレどう飾ったらいいの???
玉だけしかなくてスッカスカだよー
って、なると思うの多分。
なので、飾ってみました。参考にしてくださいね。
できあがり^^
るり玉あざみはドライフラワーにもなる!
このルリタマアザミは、しばらく飾って花がおおよそ咲いてきたら、花が咲き終わる前に水から出して逆さまに吊るして干すと、簡単にカリっとドライフラワーになります。色もきれいに残りますよ。
↓こんなふうにかわいく吊るすと、吊るしているときから楽しめますね!
吊るすだけで簡単にドライフラワーになる花には特徴があります!
また別の記事にまとめますね。
上の写真でルリタマアザミと一緒に干しているオレンジ色の花は「紅花(ベニバナ)」です。こちらも形がよく似ていますね。
さっき紹介し忘れましたが紅花も<キク科ベニバナ属>…キク科の花です。
ベニバナについては語りつくせないので別枠でどうぞです!
おうちで簡単に花を楽しむために最初に知っておきたいこと、花がすぐ枯れないための良い花の選び方をプレゼントしています↓