ポピー 年に一度は見たい、羽化するように咲く花

「ポピー」っていうお花を知っていますか?

房総半島で花摘みできる、なんていうニュースで聞いたことがあるかも。
春の訪れを告げる初春の花で、花屋さんでは1~2月が旬。
1本あたりがおそらく一番安い花で、10本300円!等のお買い得束で売られています。

「ポピー」は、日本語で言うと「芥子(けし)」の花の仲間。
芥子といえば=阿片=麻薬では!??って思うかも?
花屋さんで売っているポピーには麻薬成分は「ありません」安心して。
けど、気になると思うので、麻薬を採る同じ仲間の芥子のことも併せてお伝えしますね。

 

ポピー(アイスランドポピー)はこんな花

花屋さんでは、主に切り花で、1~2月に販売されます。
鉢植えというか、苗も出回ってはいますが、株の姿は、うーん、整っているとはちょっと言えません。

たんぽぽのように、ぺたっと葉っぱが地面にはりついて
花茎がしゅっとうえに伸びて咲く
その生えている姿の見てくれはあんまりよくない花です。

植えるなら、同じポピーの仲間の「花菱草(はなびしそう・カリフォルニアポピー)」のほうが
花は小型ですが葉っぱも茂り、株姿もよく枝分かれしてよく咲き綺麗なのでおすすめです。

(花菱草・カリフォルニアポピーは3月ごろ苗が出回ります)

アイスランドポピーは1本あたり約30円と、とても単価の安いお買い得な花ですが
弱点があります。
それは、

●咲いて1~2日でバサッと散る
●茎がくたっと折れやすい

けれど。
とても魅力的な花なので、
年に一度は見たい、そんな花です。

 

ポピーの切り花は、売っているときは、基本「つぼみ」です。
なぜなら、花が開いたら2日ほどで散ってしまうから。
咲いた後に販売「できない」んです…

「ええッツ、たった2日なんて、買いたくない」
って思うかもしれないけど


じつは、「つぼみが開く瞬間」がものすごく、
ものすごく、美しい花なのです。


その様子は、さながら 「サナギから羽化する蝶」のよう。

つぼみが少しずつ開いていって、
つぼみのカラが取れ
ふわりと開いていくその瞬間こそ
ぜひ、見てほしい!!

束で買うとたくさん入っているので
2~3本は「その瞬間」に立ち会えるのではないかしら。

もう、溜め息しか出ません。美しすぎて。

この姿を見るために買う。
ポピーはそれに尽きると思います。

 

*開いていく様子や
 茎が折れてしまうってどんな感じ?
 茎が折れてしまったらどうすればいいの?飾れるの??
 等を動画でお話している過去記事はこちら

《動画》散るけど可愛い!ポピーの花を飾る| ├ 切り花
《動画》散るけど可愛い!ポピーの花を飾る

   

 

ポピーは、花が散ったあとの「実」も可愛い!

なお・・・
花はすぐに散ってしまいますが
花のあとの「実」が
とても魅力的な花でもあります!

この「実」
切り花で飾っていても
だんだん大きくなってきて
しばらく楽しめるので
ぜひ「実」も飾ってみてね。
可愛いですよ~~!

  

 
  

ポピーには、野生でその辺に生えている種類もあります。

上の写真の中にもある「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」がそれ。

こんな風に野原、駐車場、道路脇などに生えています!(過去記事)
ナガミヒナゲシも、実がとても面白くて
私は子どもたちとこんな風に遊んでいます!

ポピーの「実」にまつわる豆知識いろいろ| └ その他お花豆知識
ポピーの「実」にまつわる豆知識いろいろ

  

   

麻薬を採るポピーはどんなポピー??

花屋さんで売っている「ポピー」は、どれも
麻薬成分(モルヒネ)を含まない、栽培して良い「ケシ」の仲間です。

ですが、タネがごく小さくて風に乗って飛ぶので
「栽培してはいけない、麻薬成分を含むケシ」が
野生化して生えていることもあります。

その「栽培してはいけない、麻薬成分を含むケシ」は
こちらの東京都のページがとても詳しく分かりやすいので参考にどうぞ。

「こういうポピーを見かけたら連絡してね!」という呼びかけのページです。

↑↑上の東京都のページにも写真が載っていますが
ケシの種ってほんっとに小さいです!!

ケシの種、あなたも見たことありますよ。

「あんぱんの上に乗ってるゴマよりずっと小さなつぶつぶ」

あれ、「ケシのタネ」です。びっくりでしょ?

↑↑
ケシのタネには麻薬成分はないうえ
加熱済みで発芽もしませんので、安心して食べてくださいね。

   

野生のポピーで最もよく見かけるのは
ゴールデンウィーク頃に旬を迎える
「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」だと思われます。
これ、とっても可愛いし楽しいので
また別途、わが家の楽しみ方をUPしたいと思います。

 

   

わたし、本多るみは こんな活動をしています^^
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