七夕用の笹は「花屋さん」で買えます

6月も半ばになると、最近は
スーパーなど商業施設の入り口やロビーに
大きな笹が飾られて
「ご自由にお書きください」って
短冊とペンが用意されていることが増えて 嬉しく思っているワタシです^^

この記事では、「七夕の笹ってどこで買えるの?」から
「笹と竹の違い」「七夕ってどういう行事?」
「花屋さんで売っている笹や竹の話」
「竹笹に似ていて もっと簡単に管理できるおすすめ植物」などなど
七夕と竹・笹にまつわる ワタシが花屋の仕事で知った話
をお伝えします!

 

七夕の笹って、どこで売ってるの?(どこで買えるの?)

そんなわけで、最近は 結構あちらこちらで
大きな竹と短冊を用意してくれるようになってきましたが・・・

「おうちにも 七夕飾りしたいの!!」
って 言われたら・・・

「ええ!?
 って言われても・・・
 七夕の笹って どこで売ってるの??」

って 困ってしまったあなたへ。

七夕の「笹」は、花屋さんで、買えます。 
ホームセンターにもあるかも。

ただし、「1週間限定品」。

七夕直前・6月のおわり~7月のはじめの、約1週間だけ、
花屋さんに出てきます。

 

むかし書いたブログ記事内で、動画で笹についてお話しています^^

http://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-1018.html

 

なのですが、この「笹」の切り花と言うか枝。
探して歩いても、ぱっと見、分からなかったりします。
店頭にあるかどうかを 見つけにくいんです。
その理由は、「濡れた新聞紙に包まれていることが多い」から。

笹や竹は、切ると
茎からは水をほとんど吸わなくなるので、
すぐにカリカリになってしまいます。

カリカリのドライフラワーになってしまうことを防ぐには
常に葉っぱから水を与えないといけません。

そのため、お店でも「濡れ新聞紙ぐるぐる巻き」になっていることが多く・・・

  ↑
パッと見、笹があっても  見つけられないのです^^;

なので、お店をぐるっと一見して
「笹、ないな?」と思っても お店の人に聞いてみて! あるかも!
ぐるぐるすまきのが・・・

 

そんな笹ですから おうちに持って帰ると
すぐに カリッカリ!! になってしまいます。

「そういうものだ」と思って
潔くカリっと飾るのがオススメです。

だってね、カリカリにしないためには
「葉っぱを」常に濡らして乾かないようにしないといけないのよ。

全体を新聞で包み、新聞紙が乾かないよう、常に水をかけたり
葉をびちゃびちゃに濡らした後、ラップでぐるぐる巻きにするなど。
   ↑
ハッキリ言って相当面倒くさいし
飾り 飾れないでしょ( ̄∀ ̄;)


なので 潔く カリカリっと飾りましょう・・・・

なお、こういう季節行事の植物を仕入れてくれている花屋さんは
いつも季節の旬のものやイベントものなどを
積極的に仕入れてくれていることが多いので 
いつ来ても季節・イベントの花があって、商品の入れ替えも早くおススメです。
これからも通うリストに入れておくと◎^^(こっそり情報)

 

笹や竹の「鉢植え」ってあるの?

竹は何メートルにもなる大型のタイプの他に、背丈2m以下の
鉢植えでも管理できるタイプがあります。

こういう小型タイプの竹や笹の「鉢植え」がほしいときも
七夕の直前がいちばん多く出回るので
6月末に探すのがおすすめです。

小型タイプの鉢植えといっても、
8号(直径24cm)~くらいの大きなものになります。

「それじゃ大きい」というときも ありますよね。

っていうか、自宅に竹や笹は植えたら地下茎で広がっちゃうから 
地面にはなかなか気軽に植えることはできないし;
鉢植えも大きいから ぶっちゃけ、ちょっと考えちゃうでしょ。

ワタシ個人としては
よく似た雰囲気の

【フウチソウ(風知草)】 とか
【スモークグラス】 なんか おすすめです^ー^*

スモークグラスは 七夕シーズンの「切り花」のほうで
よく聞くと思いますが
鉢植え、あります!

どちらも 竹笹と同じイネ科の「草」タイプの植物です。
雰囲気はよく似ていますが
草なので、草丈は30cmほど。
鉢植えでじゅうぶん楽しむことができます^^

風知草はいかにも「和風」なイメージなりますが
スモークグラスは洋風の庭やベランダにもおすすめです。

さらさら、風になびいて今の時期 花も咲いてて キレイですよ!

こちらは、わが家の風知草。

昔むかし、ワタシが、自分が店長をしていた花屋に商品として仕入れ
どーしても自分ち用にもほしくて自分で買った子です。

これは斑入りですが、斑のないもの、葉色の違うものもあります。

地味~~ですが ↑花も咲きます。
花っていうか、「なんかシュッシュとしたの」って感じですけど。
このシュシュっとしたのが いいんです、癖になります。

 

  

今さら聞けない、「七夕」って何??

ところで・・・・

★「七夕(たなばた)」って、な~に?★

意外と知らない「七夕」

「おりひめと ひこぼしが会える日」
くらいには知っていると思いますが

「じゃあなぜ笹を飾るの??」
どうして「=願い事をする日」なの(・ω・)?
 

それは、
もともとの「七夕伝説」に由来します。

「七夕伝説」は、こんなお話です。

『織姫(こと座の1等星ベガ)は
はた織りの上手な働き者の 天帝の娘。

彦星(わし座のアルタイル)も
働き者の若者であったので
天帝は2人の結婚を許します。

しかし、夫婦仲が良すぎて
2人は仕事をしなくなってしまいました。

怒った天帝は2人を引き離し、
年に一度だけ、天の川に橋をかけて
2人が会える日を作りました。』

というのが有名ですね。

   

ほかにも、地域によって細かいところはいろいろと違ったりします。
織姫が「天女」で彦星の仕事が「牛飼い」なこともあります。

ウチではこの昔話を読んでいます。
(小学校の読み聞かせにも持って行きます^^ちょっと難しいので3・4年生向けかな)

「天女が織姫で、彦星のしごとが牛飼いなの?」っていう声もありますが
「鹿児島県にそういう伝承があるよ」という昔話です…
天女伝説と 七夕伝説がくっついたのでしょう。
そういう話だと思って読んでいただければ。
婿入り話によくある「難題解き」も入っています^^(無理難題すぎですよ;;)

     

 

   

7月7日は 4回目の「節句」の日 

日本や中国の節句は、もともと
「日が重なる日」に行われます。

1月1日(元日)、3月3日(桃)、5月5日(端午)。その次、
7月7日(七夕)はもともと節句の日です。
最後が9月9日(重陽)ですね。

その節句と、
中国から来た、織姫・彦星伝説の「織姫は織物が得意」から

 ↑織物が「子女のたしなみ」になって
 ↑「織物がうまくなりますように」
と「願掛け」色が強くなっていったようです。

七夕と書いて「たなばた」と読むのは、
日本の神話の、水辺で神の織物をはたおりする巫女
「棚機津女(たなばたつめ)」から。

いろいろなお話が混じっているんですね。

笹竹を使うのは
天にまっすぐ伸びるから。
邪気を払う神聖な植物だから、などの説があります。

(ほかにも、竹に上って天まで行く話はいろいろありますね!)
(天まで届く、といえば「竹」なのでしょう)

七夕の歌の2番の

『5色の短冊 私が書いた
 お星さまキラキラ 空から見てる』

にある「5色の短冊」これは、もともとは 風水の五行の色。

= 黒・白・赤・黄(茶)緑)。

ホントはこんな 色なんですね~ 

なお、
短冊に願い事を書くのは日本だけで、
中国では5色の糸を吊るすそうです。

ほか、細部は地域ごとにかなり異なります。

七夕を行う時期も、
現在の太陽暦の7月7日の場合と、
旧暦の7月7日(仙台の七夕祭りの頃)の場合があります。

わたしの出身、神奈川の平塚七夕祭りは新暦の7月7日に合わせて行われます^^

あなたの住む地域ではどんな七夕をしますか?
ぜひ教えてください!^▽^/
 

ホントは旧暦(今の8月20日頃)のほうが、
晴れやすいし、
月が必ず上弦の月になるため
空が暗くて星が見やすいそうですよ。
 

 

 

「竹」と「笹」の違いって? 

ちなみに。

「竹」と「笹」をパッと見て見分けるのは難しいです。

一般的には、
大きいものが竹・小さいものが笹
 の名で呼ばれます。
(小さくても「竹」もあります、あくまで一般的な呼び名)

植物学的には、
タケノコの皮がすぐはがれおちるのが「竹」
ずっと残ってサオを包んでいるものが「笹」
ですが

これらの区分にあてはまらない
竹・笹の名のついたものもあります^^;
 

普段は
「大きいのが竹・小さいのが笹」 と呼んで良いでしょう。

<竹と笹の写真はこちらの過去記事をどうぞ>

http://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-1018.html

最初の竹林、後半の若竹、とあるのが「竹」
動画に出てくるのが、筍の皮がついた「笹」です^^*
枝数も笹のほうが多くなります。

  
また、笹のほうが寒い地域でも育ちます。
竹は温暖な気候のところでしか育ちませんが
笹は北海道でも大丈夫です。

 

竹や笹には防腐作用があり、
日本では昔から、竹や笹の樹皮・葉で
食べ物を包んでいました。

(ちまきや鱒寿司・笹団子・おにぎりを包むなど)

日本にもともと生えている植物で、
欧米でもそのまま「sasa」と呼ばれます^^*

竹や笹は、木ではなく「大きな草」
「節」がある独特の構造をしていて、たいへん丈夫です。
そのまま竿として使ったり 建築資材にしたり
節を活かして 水筒や花瓶、枕などに活用されています。

また、もっと細く切って 箸にしたり 提灯やかごを編んだり
紙を作ったり
繊維にして「竹布」、再生繊維の「レーヨン」「テンセル」にも使われています。
最近は粉末にして 家畜の飼料としても使われています。

地下茎で横に広がって伸び広がります。
ただし深さは地下30㎝くらいにしかならないため、
土砂崩れなどへの対策にはならないようです。

 

 

 

今の暮らしに合わせて 日本伝統の季節行事・節句を楽しむ

「日本の行事」 おもしろいよね^^*

基本、中国から来たものが
それぞれの時代に合わせて移り変わっていっているので

わたしはね、「昔のまま」の姿でやる必要はないと思ってます。

大きな竹や笹じゃなくて マンションで飾れる小さな笹でいいし
飾った笹を戸外で燃やす「お焚き上げ」は無理だからやらない
飾りも売ってるから買って良いと思う。

こういうのね、べんりだよね。仕事のあとに作る気力なくて毎年当日になるもん^^;

「今の時代」に合わせて 新しい形を取り入れながら
 
それでも

家族で星空を見る」
「星に願いを込める」
「笹に飾りつけをする」

といったことは、子どもたちの世代にも残していきたいと思うのです。

そして その「笹」はね。
プラスチックじゃなくて。

「天まで伸びる・抗菌殺菌効果のある清め草」の
ホンモノの笹や竹 を使ってほしいと思うのです。

チビで良いから。

プラスチックの「笹っぽい形をしたもの」って
「笹」としての記憶は残るのかなあ?

って思うから。

わたしは あの「香り」「手触り」
「ふし」のごつごつした痛さ
とかを覚えてる
んですよね。

「笹団子」とか食べると
「あっ、笹の香りだ」って
七夕飾りを折り紙でせこせこと折った記憶がよみがえる
んです。

「香り」とか「感触」って
そういう 、記憶のスイッチになっていると思うのです。

そのスイッチを
子どもたちにあげたいから。
規模は小さくても、やり方が違っても。
特に節句には、「ホンモノの植物」を ワタシは使いたい。

 

手にはいるなら「ホンモノ」の香り・手触りを
どうぞ、お子さんにあげてください。
 1mくらいの笹、300円くらいなので。

売ってるお店がなくても
最近は お店や 公民館 神社でも!

大きな竹に 「どうぞ七夕飾りをつけてください」
っていうサービスをしてくれているところが多い
ので
ぜひ、短冊書いて、パパの肩車なんかで大きな竹につけてみて。
ナマの竹に 触れるチャンスです^^

 

七夕前は神社で、「茅の輪くぐり」ができるところも
結構あると思うのでぜひ この機会に^^
(「夏越の祓(なごしのはらえ)」6月30日の行事です)

わたしも、用意してくれてることを発見してからは毎年 娘とくぐってます~
(近所の神社にあるんです)

「茅」(かや・ちがや) ですが 「茅の輪」で「ちのわ」と読みます。
茅でできた大きな輪っかの両側に笹が立てられています。 
(神社のお清めは「竹」「笹」ですよね^^)

八の字を書くようなくぐり方も 神社で 説明があると思います^^

  

 

 
 
 

 

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