「正月花」は松の内あけたら活け替えてリニューアル!

お正月飾りは、7日の松の内が明けると外す地域が多いかと思います。

わたしは神奈川県生まれ・在住ですが
1月7日の七草】(松の内あけ) から
1月11日の【鏡開き】 くらいにお飾りを外す家庭が多いようです。
関西だと15日みたいですね。
 

お正月用に飾ったお花も、このあたりを「リニューアルの節目」と思っておくと良いです。
あくまで「リニューアル」。
お飾り類はどんど焼きでお焚き上げしますが、お花は、まだキレイなら引き続き飾って良いですよ!
以下、詳しくお伝えしますね。

 

お正月の終わりの行事の想い出

松の内が明けたら 門松とお飾りを外し、七草粥を食べ
鏡開きで備えた鏡餅をいただき
どんど焼きで 門松・お飾りを焚き上げ、だんごを食べる

と、いうのが 
地域によって違いがあるかと思いますが
一般的なお正月明けの行事の流れかと思います。

節目ごとに「食べ物をいただく」という点が
子どもの頃のわたしにとってインパクトが強かったですね。

 

鏡開きでの鏡餅の食べ方は
神奈川(茅ヶ崎)の実家では「おしるこ(ぜんざい)」でした。
「粒あんの汁物」です。なので我が家ではそのまま粒あんの汁物でいただいています。
地方によって、頂き方も呼び名も違うのでしょうね。

お正月が明けたあとの11日~は
こども的には 「お汁粉食べられる!」
→続いて「お団子食べられる!」嬉しい行事でしたねえ。

お汁粉も嬉しいんだけど
強く記憶に残っているのは「どんど焼きのお団子」。
14日前後が 【どんど焼き】(道祖神祭)で
門松や正月飾りをお焚き上げし、団子を焼くのです。

毎年、祖母と孫たちでお団子を丸めたことを、今でもよく覚えています。

白い団子に、食紅で赤と緑の色を付けて3色団子を作るの。
お団子はこの時点では甘みはありません。

で、なるべくながーーい木の枝を拾ってきて、
枝の先に団子をぶすっと刺して
裏の神社のどんど焼きの火であぶるんだけど

これがもー、熱くて、けむくて!
お団子は焦げてバリバリになって!
焦げて苦いから お砂糖まぶして食べたなあ。

しかも、こどもの力じゃ
お団子刺したながーーーーい枝が重くて重くて;
地面にお団子がついちゃって 砂だらけにもなる^^;

砂まみれ&焦げ焦げ! っていう;
話だけ聞いたら
美味しくなさそうなお団子なんだけど

これを食べるのが お正月最後のイベント!で
めちゃくちゃ嬉しかったのです。

  ↑
わたしはこの体験を 子どもたちにもしてほしかった!
いま住んでいる地域で
ご近所でお団子焼きをやってくれたり(子どもには団子渡してくれました)

幼稚園で わたしが子どもの頃と同じように
みんなでお団子こねて
赤と緑の色つけて3色にして
ながーい木の枝の先に団子を刺して
みんなが家から持ってきた門松とお飾りを焚き上げて
ほんとーーーに昔ながらのどんど焼きをしてくれたの
嬉しかったなあ。

そういえば、幼稚園ではおしょうゆつけて食べてたわ。
園児渋い。

    

・園児たちがこねこねして
・その辺で拾ってきた(うち落としてきた)木の枝にぶっ刺して
・お焚き上げの火で焼いて
・土払って、焦げ焦げ落として食べるお団子

  ↑↑

今の時代だと不衛生って言われるんでしょうかね・・・

コロナ明け、幼稚園のどんど焼きが復活できたのか非常に気になります。
こういう伝統行事は残ってほしいんですが
むずかしいのかなあ・・・ ToT

あなたにも、七草や 鏡開き、どんど焼きの想い出、ありますか?^^

   

 

お正月のお花は「リニューアル(活け替え)」で生まれ変わる!

本題です。

門松とお正月飾りを外す、この頃には
お正月用にかざったお花も ちょっと傷んでくるでしょ。

なので、うちでは毎年この時期・・・
鏡開き~どんど焼きくらいのあたりで

「お正月花の活け替え」をしています。

 

「門松を外して焚き上げる」ことを考えると、
お正月花も焚き上げなくてはならない、ような気がしますが
わたしは別に焚き上げなくても良いと考えています。
(いけばなの教え等では焚き上げるかもしれません、詳しくないのですみません)

我が家の場合、お正月花の中に使った「松」だけは、長さがあるものは
焚き上げに出すこともあります、その時の気分で決めています(いいかげん)

「おうちの花」なので、そのあたりは
個人的に「いいかげん」で良いんじゃないかと思ってます。
お飾り類と門松は焚き上げてますし。
↑このあたりも、都会で焚き上げがない、なんかの場合は
「燃えるゴミ」に出すしかないので
(=火で燃やしているので焚き上げにはなっているという判断)
そういう、現代の暮らしに照らし合わせて考えて、
おうちごとの判断で良いのではないでしょうか。

活け替えるとき、長さがまだあれば
マグカップや湯呑みアレンジに。

もう 花の頭しか使えないや、っていうときは
花首だけを お弁当箱とかに飾るとカワイイです^-^*

2022年の活け替えのようすでお見せしますね。

 

 

2つの迎春花を 3つのアレンジにリニューアル <動画アリ>

活け替えにあたって、「スプレー(枝咲き)カーネーション3本」の束を1つ、買い足しています。
(買い足しをしなくても活け替えはできます、2024年版でどうぞ)

2022年1月17日に
2021年12月31日に活けたお正月花を活け替えしました。
こちらがお正月用に飾ったアレンジ2つ。

 
ここから、まず
残った菊・葉牡丹に 新しく買ったカーネーションを加えて
お弁当箱にBOXタイプのアレンジを作りました!

花首だけでお弁当箱にアレンジ

「正月」のお花っぽさは・・・キレイサッパリ!ありませんね!
こうやって活け替えをすると、お花も「あまりもの」という感じではなく
新たに楽しむことができます!

 

このお弁当箱アレンジを撮る前に ホントは撮るべきでしたが忘れちゃってたので;
お弁当アレンジを作った後の「活けて17日経ったお正月花」の姿が↓コチラ。↓

なんか、もう ハゲハゲのスッカスカに見えますね。
でも、まだ、ここからも飾り替えしていきますよ!
「えっ、こんなのを飾り替えできるの??」
って思うかも。

でも大丈夫! まだキレイな花、あるでしょ? 飾れますよ!

ここから飾り変えていくときのわたしの考え方を
何をどう、「整え直して」作り変えていくのか?の参考になるよう
喋りながら活け替えたのが ↓こちらの動画になります↓

 
さらにもうちょっと 枝ものが残っているので
新しく買ってきたスプレーカーネーションと合わせて
「枝もの入りのちょっと和風なアレンジ」に変身。
ここには松を1本残しました↓


できあがったマグカップアレンジはこちらの2つ ↓↓

 

ここから、さらにまた2週間くらい 飾ることができます^^

花の種類と、購入時の状態によるけど
冬は、切り花の寿命=買ってきてから1カ月!
楽しめちゃいます!

↑あなたが思ってた印象と だいぶ違うのでは?↑

切り花は、季節によりますが
冬ならすごく長い時間楽しめます。

夏は花が傷みやすいです。
が!
夏には夏で、楽しみ方があります^-^

「そのためにはとんでもなくお世話が大変なんでしょ?」
って思うかもしれませんが、そんなことはありません。
あなたが思うよりもきっと、ずっと簡単です。

「花という生き物がどんな生きものなのか」と
「花の市場への出回り事情」を知ることで
できるだけ少ない手間で、長く花を楽しむことができます。

 
農大卒・学芸員資格を持つ もと花屋店長だからこその
「おうちで簡単にお花と暮らすコツ」メルマガでお届けしています


 

切り花は枯れます。だから「2週間後の姿」「飾り替え」も見せます!

さきほど、「へろへろになったお正月花」の写真を載せましたが・・・

「こんなへろっへろになりました!」なんて
ふつう、見ることって、ないですよね。

お花屋さんでも、
フラワーアレンジ教室でも
「汚い所は見せない」のが普通です。

だけど! 

家で花を飾ってたら
枯れるんですよ。痛むんですよ。あたりまえじゃないですか。

なので、わたしは「傷んできてからの話」もしています。
家では、実際「傷んできたらどうしようか?」って、思うもんね。
そこ、とっても大事だと思っているからです。

なお…
12月31日に飾って1月17日に活け替えたこちらのお花
この時点で、「年末に飾ってから約3週間」が経過していますよね。

「えっ、そもそも、花が3週間も長持ちしたことない」
というときは、

まず大前提として 花の長持ち度は
・花の種類によります。

それから
・買ってきた花のもともとの状態
・花を持ち帰るときの環境、状態
・持ち帰ってからの環境、状態

が、大きく左右します。

わたしが、花を長く楽しむために心がけているポイントをお伝えしますね。

 
     

 

わたしが花を長く楽しむためにやっていることは想像とまったく違うかも

花を長持ちさせるために、花のお手入れを 超まめまめしくやっているに違いない」
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

わたしも、花は長く楽しみたいなと思っていますが
そんなにまめにお手入れできる時間がないので
花の長持ち度を大きく左右する、さきほどの4項目のほうを 重視しています。


つまり、こんなことを大事にしています。

・長く楽しめる種類の花をえらぶ
・もとの状態が良い花を選ぶ
・花を持ち帰るとき、花が傷まないように配慮する
・持ち帰ってからも花にとって適切な環境にする

いつものことですが
ワタシは、基本、花を飾ると冬場は基本「なんにもしません」

冬場は よくて1~2週間に1回程度、水を替えるだけです。
ほんとになんも水を替えない場合もあります。
水が減ったら足すだけ。

  ↑↑
お花のことを教えている情報では
「切り花の水は毎日替えましょう!!」ってなっているのが基本です。
もちろん、それが「理想のお手入れ」です。


でも、実際問題、どうですか?
その理想、あなたは毎日できそうですか?

「ええ、ぶっちゃけ そんなこと
 とてもじゃないけど、毎日仕事だし
 家事育児優先だから できませんよ?」

なんて、花の本やTVやお教室ではふつう、誰も言わないけど

でも

「ええ、ぶっちゃけ そんなこと
 とてもじゃないけど毎日仕事だし
 家事育児優先だから できませんよ?」

が ウチの現実です。

あなたはどうですか?

 

 

たぶん、あなたも
「毎日忙しくてとてもとても…」っていう状況のほうが近いのでは?

と思うので

一般的な お花情報的に言うと
「2週間、水足しただけの 投げ入れ花」だなんて

【ありえない!!】「ヒドイ!!」「お花がかわいそう!!」

ってなるかもしれませんが それでも

わたしは「そんなでもいいよ」って言います。

 

 

理想はもちろん素晴らしい。けど「毎日家で本当にできるため」の塩梅も大事


小さい頃から生き物大好きで農大に行って
花屋店長までしていた私が
「自分のうちではそんなです」。

「そんな」でも、冬場のこの時期
買った花を「1カ月」楽しめてます。

「自分の家」です。
「自分の家」なので、
「自分の生活の中で可能な範囲」で花と暮らして
「できるだけ長く一緒に居られる、できるだけ長く楽しめる」なら
それで必要充分
だと わたしは思うんです。


「切り花を 買って1カ月飾れる」って
充分「長い」と思ってます。

もちろん、まめまめしくお手入れすれば、さらに!
これ以上、もっともっと長く楽しめるかもしれません。

が、

「わたしの毎日の生活の中で無理なくできる範囲」でやりたいのでこうしています。

わたしが無理をしては 楽しく花と暮らすことができないから。そして
「この状態で 花は大丈夫」だとわたしは思っているからです。
ちゃんと花が生きていられる条件は揃えています。



実際、1カ月は大丈夫ですし
このあと枝ものや葉物は さらにもう1カ月飾ったり
根っこが生えてきたからと地植え・鉢植えにすることもあります。

花屋時代、お店のお花はもちろん毎日お手入れしていましたよ。
でも、「自宅」でそのテンションでは 持たないの、わたしが。

もちろん「そんなのお花が可哀想」って感じる方もいらっしゃるでしょう。
そう感じる方はどうぞ、まめにお手入れしてあげたら良いと思うのです。

それぞれが「自分の感じるように」
「自分に可能な範囲で」楽しめば良いのではないでしょうか。


だって「自分の家の花」だから。
自分ちだから。

 

みんな、それぞれの事情があって
「理想のお手入れ」ができるわけじゃない。

理想のお手入れができなかったら花を飾っちゃいけないのか?

わたしは、そんなことはないと思っています。

みんなが「自分のうちでできる範囲」でお花を楽しめたら
それでいいんじゃないのかな。だって「おうち」の花だもの。

 

*お花の長持ち度を大きく左右する4項目のお話はメルマガでどうぞ^-^/

 

 


 

 

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