シクラメン、プリムラジュリアン、プリムラポリアンサ、クリスマスローズなどなど
年末~春にたくさん花を咲かせてくれたお花たちが
「桜の花が終わって 気温がだんだん上がってきたら
グッタリして元気がなくなってきちゃった!!」
というお悩みが毎年寄せられます。
気温が上がるとグッタリしてしまう植物にはどんなものがあるのか?
どう対処したらいいのか? を
分かりやすく、簡単にお伝えします。
気温が高くなると グッタリ元気がなくなってきてしまう植物は何?
日本のゴールデンウィーク前後、気温が上がってくるとグッタリしてしまう植物には
このようなものがあります。
この記事では、この花たちについてお話します。
◎シクラメン
◎プリムラ・ジュリアン
◎プリムラ・ポリアンサ などプリムラ類
◎クリスマスローズ
冬~春に楽しませてくれ、4~5月にグッタリしてきてしまうお花には 他にも
◎パンジー
◎ビオラ
もありますが、 パンジーやビオラは「一年草」といって
気温が上がってくる頃には「枯れる」植物です。
パンジー、ビオラは 「寿命」となりますので、おしまいです。
枯れてきたら抜いて、夏の1年草に植え替えると良いです。
(こぼれタネでまた 次の世代が生えてきてくれることがあります^^)
また、
◎チューリップ
◎水仙
◎ヒヤシンス
◎クロッカス
などの葉っぱも グッタリしてきますが、
これらは「球根」植物で、葉が枯れたあとは また来年まで休眠します。
特別なことをしなくても、また来年 年始ごろになれば芽が出ますので
特に何もしなくて大丈夫です。
(チューリップは日本の環境では翌年咲くのは難しく消耗品と思ったほうが良い)
(子株もできるが咲くまでには5年ほどかかります このあたりは別途チューリップの記事で)
と、いうわけで、 ちょっと脱線しましたが^^;
この記事では、この花たちについてお話します。
◎シクラメン
◎プリムラ・ジュリアン
◎プリムラ・ポリアンサ などプリムラ類
◎クリスマスローズ
夏が涼しい国生まれの植物は、日本の「蒸し暑さ」に耐えられません!
◎シクラメン
◎プリムラ・ジュリアン
◎プリムラ・ポリアンサ などプリムラ類
◎クリスマスローズ
↑これらのお花たちは、 生まれ故郷が イギリスやヨーロッパです。
向こうの夏って、どんな気候だと思う?
っていうのを、考えてみて。
じゃあちょっと、検索してみましょう。
どれどれ、「イギリス 夏 気温」。。。っと。
なんと! 平均気温 18度前後 とな。
ここ数年は猛暑の影響がイギリスにも出ていて 史上最高気温40度になった!
というニュースもありますし、時には30度になる日もあるようですが
もともとの気温は 夏でも15~20度。 日本の春の気温ですね。4月とか。
6月だとこのくらい涼しい日もあるかな。
ゴールデンウィークで既にこの気温をがっつり超えますね。
これは、「暑い、暑いよ~~~;;」ってグッタリしてしまうのも 無理のない話です。
ほか、天気を見てみましょう。
日本は1年のうち、雨の日は 115日ほど。
イギリスは 160日ほどあり、少し天気が悪い日が多いです。
といっても、降水量で言うと 日本の半分もありません。
雨が降っても「パラパラ」で、湿度は低いです。
日照時間で言うと、 日本が 年間 2000時間前後なのに対して
イギリスは 1450時間くらい。 =曇りや小雨の日が多い。
今回の話は「夏にかけて」の話ですが、ちなみに冬の気温は 5度前後で
零下にはあまり なりません。ビックリですね。
日本のほうが はるかに 夏の気温が高い!! 雨が多い!! (冬は寒い!) のです。
生まれ故郷の環境になるべく近づけてあげます
そんな 涼しい気候で生まれた植物たち。
日本の夏の「蒸し暑さ」なんて 知りません。
ナニソレ? 状態です。
こんなムシムシ、暑いサウナ状態、 体験したことがない!! んです。
あなたが、
4月や10月末~11月前半ごろの 長袖1枚でちょうどいいね♪
くらいの気温までしか 経験したことがないと思ってみて。
そんなあなたが、25度~35度 湿度80~100%の
サウナ状態の日本の夏に放り込まれたら どうなりますか?
ハイ、ぐったり 元気なくなる これ 当たり前じゃないですか?
イギリスやヨーロッパ北西部で生まれた花たちは
「蒸し暑さ」への耐性が ありません。
生きものなので、じわじわ 慣れさせれば ある程度は慣れますし
日本で販売されている種類は それでも日本で耐えられるよう品種改良はされています。
が! とはいっても もともと 蒸し暑いというものは「知らない」植物ですので
蒸し暑さには めちゃめちゃ 弱いです。
↓↓↓
対策は、「なるべく 生まれ故郷と似た環境にしてあげる」こと。
日本は どうしても蒸し暑い。 これはもうしかたがないので
蒸し暑い日本で、どうすれば できるだけ涼しく過ごせるか、というのを考えてあげます。
- 日かげに移す
- 風通しを良くする(周囲をスッキリさせる、台に載せる、葉をすく等)
- 雨が当たりすぎないようにする(軒下に置く、雨よけをする 等)
=「風抜けの良い 東~北側の軒下・玄関」 に置くのがおすすめ。
こうすることで、「気温低め、湿度低め」な故郷の環境に近づけることができます。
↑↑
園芸書などにあるような 難しくてたいへんな世話をしなくても
「故郷と近い環境に置くだけ」で 枯れてしまう心配がほぼなくなります。
↑↑
ふつうの家庭で 園芸書のようなすごいお世話は なかなかできませんよね;
なので、「故郷の環境条件と近くなる場所に置く」
これだけでも OK! =最低限の世話になる ことを知ってください!
「これならできる」が 家庭では めちゃめちゃ大事です。
この「基本的な植物を育てる上での考え方」は
2006年に作った 基本的な花と暮らす基礎知識をまとめたサイトにあります。
むかし書いた「植物の育て方の基本」はこちら
https://blumeleben.com/garden/a2.htm
植物ごとの るみ流 めちゃ簡単な育て方 過去記事まとめ
過去ブログの関連記事です。
桜が咲き終わるとよく聞かれる質問:
https://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-1593.html
クリスマスローズの簡単育て方
https://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-498.html
クリスマスローズってどんな花?
https://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-499.html
【質問】夏越ししたシクラメンが咲きません
https://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-1593.html
ほか、洋ランも 夏場は同じような世話をするといいです。
洋ランは イギリス生まれの春の花 ではありませんが
世話的に 「夏のお世話」の置き場所の結論が 同じ場所 なので紹介しておきますね。
わが家には、むかしむか~~し、働いていたお店に入荷して
売れ残ってしまい 株を引き取ってきた ミニ胡蝶蘭や ミニカトレアたちがいます。
↑この子たちは 25年くらい わが家で過ごしております、元気です^^
しかし! 「蘭って難しいでしょ」って
やっぱり、やっぱり、非常によく言われます。
もちろん、育てるのが難しいランも いっぱいあります。
だけど、「ミニタイプの胡蝶蘭」「ミニカトレア」 これは簡単です。
「シンビジューム」「セッコク」も同様で簡単です。
洋ラン(胡蝶蘭、カトレアなど)の簡単育て方
https://blumeleben.blog25.fc2.com/blog-entry-1711.html
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●季節の花が見たくなる^^
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