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花屋さんでも「紅葉」が買えるんです

秋も本番になると、どこの山で紅葉がキレイだ、どこにお出かけするならそろそろ~といったニュースが出回りますね。
ご自宅の周りでも「そろそろかな…」と紅葉を心待ちにして過ごす季節がやってきます。
赤や黄色に彩られた葉っぱはとても美しく、青い空の日は特に心が洗われるようですよね。

この「紅葉」
じつはお花屋さんで「買う」ことができます。
という話をお送りします。

 

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紅葉した葉っぱは花屋さんでも売っている

花を売っている花屋さんは、季節の花のおすすめをしています。
ということは
秋と言えば紅葉!色づいた実!
なので、「紅葉」や「実」も売っています。

ハロウィンの「かぼちゃ」もその一環です。

「花屋さん」でなくても、束売の花が置いてある
ホームセンターやスーパーといったコーナーにある束売の花の中にも
紅葉の枝が入っていることも。

入ってたら「ラッキー!」でございます。

ただ、ここで「知っておきたいこと」があります。

売っている「色のついた葉っぱ」には
ホンモノの「紅葉」のものと、そうでないものとがある
んです。

 

切り花で売っている「紅葉枝もの」は3タイプある

この時期、切り花で売っている「紅葉枝」には
次の3タイプがあります。

————
●1・ホンモノの「紅葉した枝」
●2・色を付けた葉っぱ
●3・もともと紅葉したみたいな色の枝(もともと葉色が
赤や黄色、紫の種類)
————

どういうことか、ひとつづつ説明していきますね。

 

 

パターン1:本物の「紅葉した枝」

そもそも、「本物の紅葉」とは何か?と言いますと。
もともと冬に備えて葉を落とすタイプの樹木(落葉樹)が葉を落とす際に
葉から葉緑素が抜けたときの色が赤や黄色になる現象。

葉を落とさない植物も冬に寒さに耐えるために赤い色素を葉に貯めることがあり、
ふつう、この「冬の赤色」のこともまとめて紅葉と呼びます。

この
●1・ホンモノの「紅葉した枝」はもちろん
秋にしかない、季節限定のすばらしい贈り物ではありますが
散り際に葉から葉緑素が抜けるときの色ですから即、散ります。

もともと散り際の一瞬の美しさですからね。

なので、「本物の紅葉した葉のついた枝」
これ、お花屋さんで売っていますが美しく飾ることのできる時間は短いです。
その「散る葉っぱを楽しむもの」だと思って購入してね。

一番すばらしくキレイでおすすめなのは
・ドウダンツツジ !

めっちゃキレイですよ~!
ドウダンツツジは垣根や植え込みもたくさんありますよね。

そのほか
・マンサク
・木苺
・ヒペリカム 

といった、黄色っぽい紅葉の枝ものも出てきます。

黄色く色づいてきたマンサク

通常時のマンサクはこんな感じです。

鉢植えでは
・オタフクナンテン
・セイヨウイワナンテン
・アベリア

あたりがよく出てきます。写真はオタフクナンテン。

—————-

紅葉ってすぐ散るものだと分かってはいるけれど
でもぶっちゃけ、すぐ散っちゃう葉っぱを買うって寂しいな…
という気持ちもありますよね、ワタシは正直、あります。

そこで?といいますか
この時期に販売される「色のついた葉っぱ」には
じつは「紅葉ではない」色のついた葉っぱもあるんです。

ちょっとややこしいけど、この「本物じゃないタイプ」が残りの2種類です。

 

パターン2:人工的に色を付けた葉

●2・色を付けた葉っぱ は
ふつうの緑色の葉っぱに、赤い塗料を「ペイント」したり
色のついた液体を吸わせて着色したもの。
つまり「人工的に赤く塗った」言うなれば「ニセの紅葉」です。

生きた植物ではあるので完全なニセモノ(造花)とはまた違いますが、「色が人工(ニセモノ)」なのです。

こちらは「すぐ散る運命」のホンモノの紅葉よりは長持ちします。
しかし、塗料で毛穴がふさがれてしまっている状態のため、あまり長持ちはしません。
通常の枝ものよりも早く葉が散ってしまいます。

赤い塗料を吹き付けてペイントしたものがよく出てくるのは

・雪柳

紅葉してきた雪柳

春に可愛い白い花を咲かせる雪柳は
写真のように本当に紅葉する植物ではあるんですが
お花屋さんでは、この写真のように紅葉したように見せかけのペイントをしたものが並ぶことが多いです。
見た目はこの写真の本物の紅葉のようです。
ちょっといま実物の「ペイント雪柳」の写真がなくすみませんがぱっと見はそっくりです。

また、塗料を吸い込ませたものが並ぶのは
・ユーカリ類 が多いかな。
プリザーブドフラワーのような樹脂入りの液体がしみ込んだような感触です。
もとがユーカリ類の分厚いどっしりした葉なので、長持ちします。

 

パターン3:もともと紅葉したみたいな色の葉

そして最後が
●3・もともと紅葉したみたいな色の枝

これは、もともとの葉色が赤や黄色や紫の植物です。
いわゆる「カラーリーフ」と呼ばれるものですね。

こちらの場合、紅葉しているわけではないのですが
色は本当のその植物の自然な色です。
色のしくみが「紅葉」なわけではないけどホンモノの色。
(ちょっとややこしいかな?)

・ベニスモモ
・ロフォミルタス
・アルテルナンテラ(赤葉千日紅)
・シモツケ
・ベニバナマンサク
 など

(写真は アルテルナンテラ)

葉っぱはついていないですが「枝そのものが赤い」
・サンゴミズキ
・レッドウィロー
 も
これからお正月にかけて出てきます。

いちばん長持ちする買える「紅葉枝」はどれ?

一番長持ちするのは ●3・もともと紅葉したみたいな色の枝 です。

紅葉したわけでもない、もともとの健康な状態の葉っぱの色ですので
長く飾って楽しむことができます。

目で見て紅葉気分を味わいつつ長く楽しみたいなら●3タイプ

本物の紅葉の一瞬の美しさ、刻一刻と変わりゆく色合いを楽しみたいなら●1ホンモノ

をおすすめします^-^

どのタイプか分からないときは 
お花屋さんならスタッフさんに聞いてしまえば分かります(多分)^^

深まりゆく秋を目いっぱい 味わい尽くしましょう~^^

 

 

 

 
 
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