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敬老の日に人気の「りんどう」1本でもキレイに飾るコツ

 

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りんどうは敬老の日によく贈られる花!

敬老の日は、ご年配の方に「長生きしてね」と贈り物をするので、「ご年配の方がお好きな花」「縁起の良い花」「おめでたい花」を贈ることが多いです。
敬老の日によく使われるお花はこちら。

●1:りんどう
●2:ハイブリッドリリー
●3:胡蝶蘭(ミニ・ミディタイプ)
の鉢植え

この記事では、りんどうについて、お花屋さんでの出回り時期や種類、おうちでの飾り方をお伝えします、

 

 

りんどうはどうして敬老の日に人気なの?

りんどう(竜胆)は、<リンドウ科リンドウ属>の多年草。

・根が生薬「竜胆(りゅうたん)」の原料になる薬草、民間薬として多くの人を救った
・日本でなじみの深い野草
・日本で最も高貴な色とされる「紫」に近い青紫色
 と、とても好印象

山野草の野生のりんどう

かつ、8月を中心に7~9月がお花屋さんでの切り花の旬。鉢は9月が旬。
なので、お花屋さんが積極的にりんどうを使っているということもあり、人気のお花です。

もともとの山に咲くりんどうは、上の写真のように背丈の低い清楚な花ですが、お花屋さんでは、切り花はとても長くなっていて、おおよそ80cmくらいあります。

  

りんどうの出回り時期は7~9月(鉢は9月)

切り花のりんどうは、8月を中心に7~9月に出回ります。
切り花のりんどうは縦に長く伸びていて、2~6段くらい花がつきます。この花つきと茎の長さ、花の立派さなどによって価格が上下します。1本150~450円くらい。250~350円くらいがふつうです。

花色は基本の青紫のほか、白、ピンクが一般的。青紫も、紫寄りのもの、ブルー寄りのものがあります。白とブルーの絣になっていたり、水色に近かったり、白青のものもあります。白もグリーンに近いものもあったり、ピンクも濃いピンク、淡いピンクがあります。

青系のりんどうは7~9月いつでもありますが、水色や白は~8月、ピンクは遅めの9月と思ってください。
青のりんどうにも早咲きと遅咲の種類があります。

また、花の開き加減にもタイプがあって、花がパッと開くものと閉じたままのタイプがあります。品種の差です。
下の写真の上段のりんどうは、花が開かないタイプ。
下段が開くタイプです。花が開くタイプは明るいと星型に開いてとても可愛いですよ。八重咲もあります。
花が開くタイプでも曇りや雨の日、暗い室内では開かないので、明るい場所に置くと良いです。

切り花は明るい場所では、暗い場所よりも花が長持ちしなくなる傾向がありますが、りんどうはもともと暑さにも強く、とても長く楽しめる花です。夏場でも適した環境に置けば10日~2週間くらい楽しめるでしょう。

鉢植えの場合は、山野草のように背の低い、草丈15~20cmくらいのタイプが多く出回ります。背が高いタイプでも40cmくらいまでです。
鉢植えは敬老の日の9月に多く出回ります。
3号で500円、4号1000円前後、5号2000~4000円くらい。品種や株の品質によります。
どちらかというと、鉢植えのりんどうは、パッと花が開くタイプのものが多いです。

個人的にはパッと開くタイプのりんどうのほうが可愛くて好きですね~見比べてみてね。

花がパッと開くりんどう、晴れた日の明るい時間に花を買いに行けば開いているので分かりやすいですが、お天気や時間、明るさ具合で開くタイプでも開いていないこともあるので、パッと開くタイプのりんどうが欲しいときは、遠慮なくお店の人に「パッと花が開くりんどうが欲しいです」って言って選んでもらってくださいね!

 

 

注):りんどうはとてもハチやアブが集まってくる花です

なお、りんどうの花にはとてもよく虫が集まります。りんどうを店頭に並べているとハチやアブがやってきて花に潜ります。これ、自然現象で、お花屋さんの管理責任ではないのでクレームは言わないでほしいなと思います。

虫はどこにでも存在するし、そもそも虫を呼ぶために咲いているのが花、リンドウの花があれば虫が集まってきます。お花屋さんが悪いのでも農家さんが悪いのでもないです。ただ、ハチがリンドウの花が大好きなだけなんです。
販売時には良く花をチェックしてから包みますが、花を買って帰ってからも、ときどき花の中に潜ったままの虫がいることがあります。びっくりしてしまうかもしれませんが、あんまり怒ったり嫌がったりしないでいてくれると嬉しいな。

どうしても虫が苦手!なときは、りんどうの花を選ばないのも1つの方法です。
どうしても虫が寄ってくる花なので、覚えておくといいかもしれません。

 

 

りんどうは切り分けると、1本の花も数か所に飾ることができます

りんどうの切り花は縦に長いので、1本を切り分けて2~数個に分割することで少ない本数でも実質、数を増やして飾ることができます。

写真のように、茎に対して対になってついている花の付け根部分の茎をカットすると、花を切り分けることができます。
(写真で花を立てているのは片手でカメラを持って撮影したためです;通常は茎を手で持ってカットしてくださいね)
使いたい長さに分ける・とにかく数を多く分ける、等お好きに切り分けて飾ってください。
短くなった花は小さなお猪口やぐいのみなどに飾ると可愛いですよ。

茎の長さを取りたいなと思うと、どうしても、茎から花を落とさなくてはならない部分も出てくると思います。
下の写真の赤丸の部分は、水に入れる部分を取るために花をむしって落としました。
この花には茎がついていませんが、この花も、捨てる必要はありません。
小皿などに水を張って、その中に花を入れればちゃんと飾ることができます。

りんどうに限らず、縦に長い花は、同じように切り分けをすることで、1本の花を3~4か所に分けて飾ることができるようになります。
花をたくさん買うことができなくても、りんどう1本だけでも! 家の中の数か所に花を飾ることができますよ。

写真だと良く分からないかもしれないので、動画を撮りました!
こんなふうにして切り分けをすると、1本の花を数か所に分けて飾れます。

さらにお花屋さんのコワザ紹介。こうして葉っぱを添えるときれいに見えます。


添える葉っぱはいわゆる「雑草」でOK!
家の敷地内に生えている草木をチョンと切って添えるだけで、花だけを飾るよりグンときれいに見えますので試してみてください。
実際この写真で添えているのはうちの敷地に勝手に生えている草(カヤツリグサの仲間)です。カヤツリグサの仲間は、花火みたいな穂と、シュッとした葉っぱがとてもきれいで可愛いです。8~9月にその辺に生えていますので、探してみてね。
ほか、「オカメヅタ」と「藤みたいな豆っぽいツル(勝手に生えてきたもの)」を使っています。

敷地に勝手に生えている雑草や木の葉っぱ、切って使って良いんですよ。
雑草を飾ることを覚えると、ゴミじゃなくお宝にみえてきますきっと。

 

 

りんどうの花の咲き終わりはどう見分けたらいい?

リンドウの花は咲き終わったらどうなるんですか?
咲き終わった花はどう見分けたらいいですか?

という質問をよく頂きます。
リンドウは、つぼみのときは花が折りたたまれて「ねじ」を巻いたようになっています。
朝顔の花のつぼみを思い出してみてください。同じような感じです。

花が咲き終わると、「ぺしゃん」と力なく潰れます。
見分けかたは、ネジを巻いているのがつぼみ、ハリがあるのが開いている状態、ぺしゃんこになったら咲き終わり。
という感じです。咲き終わると、花びらも透き通った感じになってきます。これも、朝顔の花も同じですね。

咲き終わった花は、つまんで上にひっぱると「スポン!」と引っこ抜くことができます。
抜いたほうが見栄えも良く、残ったつぼみも良く開きますので抜くことができるなら抜いたほうが長持ちします。

こちらも、写真と文字だけでは分からないよ~というときのために動画を撮りました、どうぞ!

トルコキキョウの花も、つぼみと咲き終わりの見分け方のコツが同じですので参考にしてくださいね。

 

 

束売りでたくさん買えたらこんな飾り方も

8月~9月には、りんどうがたくさん入った束がお安く販売されていることがあります。
たくさん買うことができたら、1本を切り分けなくてもどどーん!と飾れますのでこんな飾り方もできます。

  

りんどうはとっても丈夫なので初心者さんにもおすすめです

↑の動画に花の触り方が気になるというコメントがあります。
この動画は動画を撮り始めた頃のもので、緊張のあまり手のやり場に困って花に手を伸ばしてるので気になる方は気になるかも。
が、触り方がこれで大丈夫か?という点は大丈夫です。握っても良いんですよ。大丈夫なので、そんなにビビらず花を持ってくださいね。

りんどうは特に、強くて丈夫な部類の花です。
暑さにも強く、風にも衝撃にも強いため、お墓に供えるお供え用の花にもシーズン中とてもよく使われます。
東京近郊では仏花に青~紫の花を1種入れるのですが、夏場は基本的にこれがりんどうになります。
水が切れても、戸外で雨風にさらされても、キレイな状態が長く続くからです。

買い物をして持ち帰るときにも、りんどうならバイクに乗って帰ったり、満員電車に乗って帰っても傷みにくいです。
家に帰って水に入れるのを忘れてしまっても、飾っている途中で水を切らしてしまっても、そう簡単には枯れません。
切り口を新しくして水に差せばまだまだきれいに飾れます。


なお、わたしは「もと花屋店長」なので、花の扱いやお手入れも「花屋版」です。
お花屋さんて、ざざっと下葉をこそげ取ってバシバシっと切って、古い花はスポンと引き抜いて、茎をぽきっと折って水揚げします。
1度の仕入れで数千本の花を仕入れ、1時間ほどで下葉を落とし長さを揃えて水を吸わせ、花が水を吸ったらお店に陳列し、さらにセット束や、花束・フラワーアレンジメントを製作して店頭に並べるここまで作業開始から4~5時間という超スピードで動くためです。
この花屋版作業、丁寧じゃなく見えたり、乱暴に感じる方もいらっしゃいます。

でもね、これで花がダメになることはありません。
花が壊れそうで触れない、花に触ってはいけない、って感じていると、こんなにしっかり握っていいの?と思うかもしれませんが、大丈夫です。たぶんわたしの動画は全部こんな感じです。

そおっと丁寧に気をつけて、手が触っちゃいけない、爪も触れちゃダメ、掴んじゃダメ、ああどうしよう手が震えちゃう、あーーもうこんなのやってられるか!だから自分には花なんてムリ―!!
って思ってしまう方が私の動画を見て「なんだ、こんなんで、いいんだ」って花を飾れるようになったらいいな。

(余談ですが、花屋版の花の触り方が心苦しくなってしまう方は花屋の仕事は向いていないと思います。苦しくなってしまって日々の仕事ができなくなってしまうと思うので)

どのような楽しみ方をするかも、どう飾っても、どうお手入れしても、基本的に個人の自由です。
丁寧に丁寧に優しく扱いたい方もいて良くて、そのように丁寧になさるのももちろん良いことなのです。

でも、ざざっと葉っぱをこそげ取ってバシバシっと切って、旧い花はスポンと抜いて、茎をぽきっと折って無造作にどんっと器に入れて飾るのでも良いんです。ポイントさえ押さえておけばちゃんと長持ちします。

自分が実際に「できる」「好きだと思う」お手入れや飾り方を選んでくださいね。

(「これで大丈夫」なポイントの総まとめは『おうち花入門オンライン動画講座』でお伝えしています)
 


 

夏らしくも、秋らしくも飾ることができます~お月見にもピッタリ

りんどうは7月から出回るので、夏の間の長持ちする花として大活躍します。
暑さに強くとても長持ちする花です。お墓に供える仏花にも、夏の間大活躍します。

暑さに強く長持ちするので、「仏花」にも夏の間使われますが、縁起の悪い花ではまったくありません。
仏花に使われる花はとても丈夫で長持ちするからです。
ということはご家庭でもとても丈夫で長持ちするので、仏花に入っている花はおうちでも管理が簡単で長く楽しめる花だと思うのがオススメの考え方です。

そして秋まで出回るので、秋のイベントにもピッタリ。

9月は、「お月見(中秋の名月)」もあります。
(旧暦の8月15日なので、10月になる場合もありますがだいたい9月です)

りんどうはお月見にもピッタリです!
色も咲き方もいろいろ時期によって変わるし暑くても長持ち!
夏から秋まで、めいっぱい楽しめる花なので、たくさん飾って楽しみましょう^m^

お月見の花飾りについては、また別の記事で紹介しますね。

 

 


 
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