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夏は花がもたない→発想の転換 花は飾らない!

よくあるお悩みに
「夏は花を買ってもすぐ痛んでしまいます」
「どうしたら長持ちしますか?しかたないのでしょうか」
というものがあります。

夏は! このご時世、気温が35度・40度! というのも
珍しくなくなってきました。

切り花は、夏場には ハッキリ言って 持ちませんが
植物すべてが 切ってしまうと長持ちしない訳ではありません。

夏でも比較的長く楽しめるのは
先記事の グラジオラスのような「もともと夏に咲く花」です。
このブログで「夏に飾る」と紹介する花は
比較的夏でも長く飾れる花です
ので参考にしてください。

そして、夏場には
「花」を飾らなくてもいいんですよ。

 

夏は 植物の花以外のパーツを飾る ~グリーンアレンジ

植物に咲く「花」をメインに販売している生花店ですが
花以外の植物のパーツも売っています。

葉 実 枝 穂 などですね。

穂 は厳密にいえば花や実にあたりますけど
花びらのある花と比較すると そうではない部類になります。

・枝(夏は若い実 や 葉のついたものが多い)
・葉
・花びらのついていない花
・穂
 など

このような「花びらのついていない部位」をメインに飾ると
花よりも 長く楽しむことができます!

    

「花」って、植物にとって
「実を実らせたいから受粉のために虫や鳥を呼ぼう」っていう、そのためのパーツ。
受粉できれば花の役目は終わり。
もともと短期間限定の生殖器官です。

それに対して「葉っぱ」は、植物の身体を作る大事なパーツ。
葉っぱがないと、光合成できない=栄養が作れないから
葉っぱは 常に 植物の身体にくっついています。
 (冬に葉を落として冬眠するものもいますが)

葉」や、葉のついた「枝」は「常時植物の身体を構成する基本パーツ」ですから
花よりもはるかに長持ちします!^-^*
というより、うまくいけば 根っこが出て
水耕栽培状態になり、ずーーっと飾れます。

「穂」や、「花びらのない花」は
見た目の姿が変わらないままでタネをつけるので
花よりも長く「見た目が変わりません」。
タネを飛ばせば役目が終わりますが
水分が少ないので 見た目が変わらないまま
ドライフラワーや いわゆる「木の実」になりますので
長く飾ることができます。


こうした「花びらのついていないパーツ」を飾ることで
夏場も 切り花を長期間、飾って楽しむことができます!

  

 

 

葉っぱだけで飾れるの? こんな風に飾れます!グリーンアレンジ実例

「そんな、葉っぱだけでなんて、キレイに飾れるの??」
って思うかもしれませんが
まったく問題ありません!

「枝」「葉っぱ」「つる」「実」「穂」も
いろいろな大きさ・形・色のものがあって
さまざまな表情がありますから
じゅうぶん、キレイに飾ることができますよ!


実際に わたしと、【おうち花マスター講座】の受講生さんが飾った
グリーンアレンジの写真を載せていきますね。

 

まずは 
<花屋さんで売っているグリーンで作る グリーンアレンジ>
さすが、花屋さんで売っているアイテムですから ばっちり綺麗ですね!

  

次に、<庭で摘んで飾る 0円グリーンアレンジ>↓です。
庭に園芸植物を植えているため 園芸植物が入っていますが
作るときは摘んで飾っているので 費用がかかっていません。
いずれも 【おうち花マスター講座】受講生さんの作品です^^

 

そして、野の花・・・
いわゆる <雑草で飾った 0円アレンジ>↓です。
完全に「勝手に生えてきた植物」だって 飾ることができます!
見栄えは 売っている園芸種に比べれば見劣りするかもしれませんが
自宅に飾るなら じゅうぶんといえるのではないでしょうか。

  

「葉っぱを飾るなんて、どれも同じに見えるのでは?」
って思うかもしれませんが、
これまでの グリーンアレンジ、ちゃんとそれぞれ表情がありましたよね^^
植物の葉っぱや枝には様々な かたち・色・表面の質感があるので
「葉っぱは皆同じ」なんてことはありません。

葉っぱの選び方は じつは
「グラジオラス」のページの動画の中で話していますので
講座級のアドバイスが見たい方は探してみて^^

   

  

 

  

雑草には価値がない? 価値が見えていないだけ

園芸用の植物、花屋さんで売っている植物は
もともと 野の植物を改良したもの。
なので よく似ているものも多いです。
 

たとえばこの↓写真左の植物は「姫小判草」といって5月頃の 野の花ですが
7月ごろに穂が出る 園芸・切り花で出回る写真右の「グリーンスケール」と雰囲気が似ていますよね。

「グリーンスケール」は花屋さんでの名前。=「ワイルドオーツ(宿根小判草)」という植物。

え?「小判草」?? そう、同じイネ科で 見た目もソックリ。
名前も和名は 1年草か宿根草かどうかというだけの違いの名前の植物。

勝手にたくさん生えてくる小判草も 切って飾れば 同様の爽やかな雰囲気を出すことができますよ!

「花屋さんで売っているかどうか」って 指標にしてもあまり意味がないと思います。

片方が「価値のない雑草」だと思っている状態で
2種とも野っぱらに生えているところを見たら
「どっちも雑草
どっちも無価値」って思ってしまうのではないでしょうか。

優劣をつけようと思って植物を見ると
そういう先入観・思い込みができてしまいやすいと感じています。

 

「雑草には価値がない」のような 優劣をつけようというような先入観を持たずに
ただ、それぞれ 1種の植物として、じーーっと見て

「どっちもキレイ! どっちもかわいいな!」

=両方とも価値がある!!

って思ったほうが なんだか嬉しくありませんか?


わたしは嬉しいですよ。おさんぽが幸せタイムになる^^

 

ふだん「雑草」と呼んでいる植物にも1種1種、名前があり
1本1本をよく見れば きれいなものもたくさんあります。


今あげた小判草は いまのところ切り花として販売はあまりされていませんが
そのうち販売されるかもしれませんよ。

  

実際に「ただの雑草が超高級花に変身!」したケースがあります。

2020年ごろから それまでは「ただの雑草」という認識だったであろう
「マメグンバイナズナ」が 【超高級品】として
1本500円前後で花屋さんに出回るようになりました。

野原に生える雑草としてはもちろん今も 0円です。
1本500円600円で売っていることを知ったら
自宅に生えていたら めちゃめちゃラッキー!って思うでしょうが

知らなければ「ただの雑草」だと思って草刈りしてしまうんじゃないかな。

っていうか近所のマメグンバイナズナがたくさん生えた個人宅の駐車場というか玄関周り
ぜんぶバッサリ刈られて ただのゴミに捨てられてました。
それっ、欲しいっ…! ください…!! とは言えなかったワタシ(言えばよかった)
  


売っている・売っていないは 価値の有無ではありません。
あなたが「これ綺麗だな、かわいいな、飾りたいな」と思ったなら
それでいいんですよ!

誰を気にすることもありません。
自分の家の中に飾るんですから
どんな植物だってOK! どんどん摘んで飾りましょ。

 *注)自分の敷地以外は摘んではいけない場所も多いので注意

   

根っこが出て ずーーーーっと飾っている例

参考までに…2024年7月、実家に飾ってあったのがこちら。

2024年7月

一見「ふつう」の葉っぱ飾りですが
この 槙も、ハツユキカズラも、千両も、お正月からずっとあったんですよね…

実家に行ったときの写真を見返してみたところ
5月にはシランが入っていましたね。 

お正月には実のついた千両とカーネーション。

さらに前年から「槙」います(びっくり)

左から2023年、2024年1月、2024年5月 のようす↓↓
ときどき組み合わせを替えたり器を替えたりしてますが
中身は同じだそうです(父母曰く)

2023年8月

一輪花を加えて、花が枯れたら器や組み合わせを替えて飾り替える・・・
というのを わたしはナチュラルにずーーーっと見てきてるんですね。
根っこがモリモリで器を変えるのが大変だそうです(根っこがつっかえる・笑)
ちなみに、伸びたら剪定しているので枝ぶり変わったりもします。

7月に行ったときは アジサイも新芽がもりもり出てきていて
「鉢に植えようかな」と言ってました。

こんなふうに 飾った葉っぱは根っこが出て「ず―――っと長生き」することも割と良くあります。
植物によって根っこが出やすいかどうかというのはありますが
「葉っぱや枝を飾る」というのは
枯れることが前提の花というパーツより はるかに長く飾って楽しむことができる
ということはお分かりいただけたのではないでしょうか。

こうやって、中身を入れ替えることでイメージチェンジできますが
植物が変わらなくてもイメージチェンジできます。 

 

 

 

同じ植物でも イメージチェンジできます

同じグリーンアレンジでも
小物を変えることでイメージチェンジもできます!

もちろん 束売花で飾ったときなど
「いつも同じ種類の花」であっても同様に
小物を変えればイメージチェンジできますから やってみてね。

庭の植物を摘んで飾った0円グリーンアレンジのイメージチェンジ例

「どういう入れ物や小物を使ったらいいのか分からない」ときは
器の選び方・小物の選び方・イメージの出し方まで
【おうち花入門講座】で詳しくお伝えしていますので活用してくださいね。

 

  

*なお、「花がすぐ枯れちゃう」のは
夏場は気温が高いという原因も大きいですが
そもそも「買ってきた花に問題あり」のケースも多いです。

ちょっとサラッとは言えない話なので
【長く楽しめる花を見極めるコツ】メールレッスンとして連載でお伝え中
こちらで 買うお店や花の見極めをお届けします
 


 

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