海には「海にしかない花がある!」
わたしは 神奈川県茅ケ崎市の 海まで徒歩圏の家で育ちました。
ゴールデンウイークや夏は 毎年 海に遊びに行きます。
海岸に着くと目に入るこんな風景・・・
さらっと通り過ぎてしまいそうですが
ちょっと足を止めると
この手前の草むらの中に
海岸にしかない特別な植物たちが
いっぱい生えています!
ゴールデンウィーク前後の 海の花
5月にぱっと目に付くのは 淡いピンクの朝顔のような花。
浜昼顔(ハマヒルガオ)
こっちのお花の丘は紫色。
スイートピーみたいな豆のお花
浜豌豆(ハマエンドウ)です。
ハマエンドウは「つる」性で砂浜を這うように茂ります。
野原や線路脇で見かける
薄紫色のハナダイコン(ムラサキハナナ)にそっくりだけど
もう少しピンク色っぽい
浜大根(ハマダイコン)
大根なのに なぜか豆っぽいタネ!
これは、茅(チガヤ)
ふつうの陸地の野原や道路脇にもよく生えてるけど
海にも生えるんだね。
「茅葺き屋根」や「茅の輪くぐり」の「茅」の字だけど
背丈は低いので、屋根や茅の輪にはもっと長い葦のほうが良く使われるみたい。
出てきたばかりの穂が甘くて 昔は子どものおやつになったらしいですが
ワタシは舐めてみたことがないんですよね…
ちょっと勇気が出ないんですが こんど舐めてみようかな・・・ドキドキ。
浜麦(ハマムギ) かわいいです。
花屋さんで売ってる「ぎんえのころ」に近い。めちゃかわいい。ほしい。
育てられないかなあ~塩分高くないとダメかなあ
これはまだ小さいけど
ハマボウフウ かな?
セリ科で食べられる^m^
「ざ・セリ科」な白い花が咲きます。
ヨモギも生えてました!
テントウムシもたくさん!
ヨモギって、砂浜にも生えるんだね~
夏休みの海の植物
こちらは7月下旬の写真。
ハマエンドウのかわりに ハマゴウがたくさん茂って
ハマヒルガオはかなり少なくなってます。
こちらが 浜香(ハマゴウ)。
こんもりと腰くらいの高さに茂り、良い香りを振りまきます。
ミントやセージと同じシソ科の植物で
ザ・シソ科!な 薄紫色の花を咲かせます。
近づくだけでも ミントやセージっぽい サワヤカでかつ甘い香りが漂います。
もちろん葉を指でこすれば もっと強く香ります!
葉の裏が白くてそれも綺麗。
このハマゴウも観賞用としてもとても綺麗だと思いますが 砂浜にしか生えません。
砂浜に埋もれた葉っぱを発見。
どうやら「ツル状」で砂浜からところどころ顔を出しています。
花が咲いていなかったので確定はできませんが 「ハマニガナ」ではないかと思われます。
キク科で、黄色いタンポポみたいな花が咲きます。
水田周辺の「コオニタビラコ」に近い感じでしょうか。
サイズ感はもっと大きいですが。 葉が直径3~5㎝くらいはあります。
写真を撮り損ねましたが、5月に葉っぱだけだった「ハマボウフウ」は 白い花が咲いていましたよ。
「ハマユウ」もちらほら、つぼみが出ていました。
海浜植物 というジャンルがあるのだ
「海浜植物」… 海岸・砂浜に生える植物(種子植物)のことを
「海浜植物(かいひんしょくぶつ)」と呼びます。
「海岸植物」と呼ぶこともあります。
砂浜や崖っぷちなど
「こんなところに!?」と思うような
海岸線に生える植物たちのことを
まとめて呼ぶ「総称」みたいなものです。
このページで紹介した植物以外にも
かなりたくさんの植物があるので
海に出かけたら、ぜひ 生えている植物にも目線を向けてみてね。
「海でしか見ない」植物もあれば
ふつうに陸地でも見る 植物もあります。
(このページの「チガヤ」や「ヨモギ」がそうです)
「今まで、海に行っても
植物なんて、見もしなかったな」
って思ったら、今度海に行くときは
植物にも目を留めてみてくれたら嬉しいな。
「気がついた」ら それが大発見!
「海には
ふつうの陸地と違う植物が生えてるな?」
って、思ったら
もう、それ「思った」っていうことがもう、スゴイんだよ!
いつもの植物と「違う」ってことに「気が付いた」んだもんね!!
海に出かけて
「花がなんかチガウ」ことに気づいたら
これだけで自由研究が1個できる!
・海の植物たちには
似ているところ(共通点)はあるかな?
(ハマエンドウとハマヒルガオ、ハマニガナ、ハマボウフウは共通点ある?)
・陸の同じ仲間の植物と 違うところはあるかな?
(ハマエンドウならカラスノエンドウと比べる、ハマヒルガオなら普通のヒルガオと比べるなど)
・川の植物と どう違うかな?どこが同じかな?
(「水のそば」と考えたら条件が近い? 風の強さは?など比べて考えてみる)
なんて考えていけば じゅうぶん立派な自由研究。
自由研究が宿題じゃなくたって
ちょっとアンテナをたてると
たくさんの「みーつけた!」が見つかる♪ のって
純粋に「楽しい!!」よね^-^*
「みつけた!!」って、「楽しい」「うれしい」ことだと思うんです。
ただただ、子どもは純粋に
おとなは童心に帰って 「みーつけた!!」を味わってみてね。
お花から 世界に興味が広がるかもしれない?
「おうちのお花」はこれだけでいい! お花の基礎メルマガ で世界を変えちゃおう!
買う花を間違えないためのお花屋さんの裏話もプレゼント^^ ↓↓