花を「見る」だけのものと思ったら もったいない!

花は見るだけのものじゃない
花は見るだけのものじゃない

お花は「見るもの」
あなたも そう思っていませんか?

一般的には 「花は見るもの」「飾るもの」 だろうし

もちろん、見て キレイで 可愛い ですが
「それだけのもの」と思っていたら とっても とっても、もったいない!

ってわたしは思ってます。

花ってどんなイメージ? 見るもの? キレイで憧れのモノ?

ちょっと話は変わりますが・・・
よく、
「るみさんの家はいつもお花をいっぱい飾っているんですか??」
って 聞かれます

(こんな フラワーアレンジが飾ってあるとか?)

   

(こーんなすっごい庭園があるとか?)

    

うーーーーんと
たぶん、そういう、一般的に思う

「素敵なフラワーアレンジメントの先生のおうち」

というのとは
かなり、だいぶ 違うと思います。

 

どっちかというと 印象は「昭和のおばあちゃんのおうち」じゃないかな。

  

わたしは 「ふつうのおうち」で
「植物・生きものと一緒に暮らす」こと
あたりまえに 感じられるように

と思って 「お花」を題材にして お話しています。

  

なので、いわゆる
「ゴージャスなお花屋敷!」じゃないです。

それ、ふつうのおうち
「じゃない」でしょう?

   

じゃなくって
ふつうのおうちの
毎日の ふつうの 家庭のしごと 
を 伝えたい! んです。

 

日本にも いけばな(華道)がありますけど
華道と、ふつうのおうちで毎日ちょこっと花を使う暮らし とは
完全に別のものです。

 

「暮らしで花を使う」っていうのは
●花を飾る ことも含まれるけど
●花を食材にしたり
●花を薬にしたり
●花から生活用品を生み出したり すること。

日本だけじゃなく、世界中のひとびとが、そうやって暮らしてきました。

 

・穀物や野菜は「植物」ですよね。
 植物は=食べ物。

・薬の成分って、微生物が作るモノや 動物が作るモノもありますが、植物成分がとても多いです。
 いまも有名なのは 葛の根(葛根)や 芍薬、南天、陳皮(ミカンの皮)あたりでしょうか。

・木造建築は=植物製だし
・畳も障子も植物製
・珪藻土の壁だって植物製

・木綿の服も 麻の服も 植物製
・レーヨンだって植物製
・カイコに吐いてもらう絹糸は動物性だけど、カイコを育てるのは桑の葉で植物。

・紙も墨も植物製。

それから、
・眺めて愛でたり 摘んで飾ったり していました。

植物を「見て愛でる」って、あくまでも植物の使い道のうちのひとつ。

植物=花は ひとの生活そのものです。

 
いまは、「飾る」以外に「使うトコロ」を
自分でやらなくなって、目にしなくなっただけ。

 

 

産業発展とともに、家庭内で目に見える部分が減っていく

産業が発展して

じぶんで家を建てなくなったり
畳や障子を作らなくなったり

薬を作らなくなったり
服を仕立てなくなったり
糸を紡がなくなったり していきました。

それはもちろん、素晴らしいこと。
とても便利になって
しごとでそれぞれ稼いで生活するという近年の文化ができあがって。


いま、家庭の中に残っているのは 主に

●食べる と
●飾る なんじゃないかな。
+●薬や道具に使う

   

最近は、お惣菜とかコンビニとかさらに便利になって
●飾る
しか目にしなくなってきた

というか、自炊していても
材料が加工されてスーパーに並んでいるので
●食べる 食べ物と 花が 繋がってない

生きている植物と食材が「おんなじもの」、っていう感覚が
なくなってきてるんじゃないかな。

 

花を飾ることも、まいにちや節句に花を飾らなくなってきて
「花を飾ると言えば、西洋のフラワーアレンジメント」
っていうイメージが大きくなって。

ぜんぶ、「家のしごと」だったことだから
普通の家に毎日ちょこんと花を飾ることって
家庭内の家事として あたりまえに受け継がれていっていたんですよね。

わたし1970年代生まれ。
うちの実家、祖父母宅、 摘んで飾るおうちでした。
もちろん飾る以外にも 採って食べ、ときには薬や道具として使いました。

 ↑
だけど、わたしの世代でも、団地育ちの人が増えて、
おうちで 花を使って育ったのは 半分くらいの割合かな?

いまは、「花のある生活(フラワーアレンジメントを飾るのではなく生活として使っている)」
を送っている家庭 って
どのくらい あるのかな?

 

若い世代、子育て世代では
少なくなっているのではないかな?

 

だけど、どんなに世の中が便利になっても

自分が食べているものが 何なのか
自分が着ている服が 何でできているのか
ふとんが何でできているのか
ノートが何からできているのか

その材料の生きもの、植物や動物たちはどこから、どうやって来ているのか

「理解していて」「だいじにできる」人間でありたいし
こどもたちにも、そういう思慮のある人間でいてほしいんです。 

 

こういう、「おうちのしごと」って
「家庭の中で」受け継がれていくものじゃないですか。


・日々の過ごしかた(節句や暦の行事)

・食文化
・家庭医学 って、 まいにちの過ごしかたそのものだから。

ちょっと前までは「おばあちゃんの知恵」って呼ばれたり。
家族内で受け継がれていっていました。

だから、特別にそれを教える学校とか、一般的には「ない」んですよ。

わたしは、この 「家庭力」 というか「家ぢから」みたいなものを 上げていきたい。
というか まったく無視して生活していくのは 
もったいなさすぎる! って思うんです。

わたしが発信する内容って
フラワーアレンジって言葉を使ってはいるけど
ちがうんですよね。
どっちかというと「ていねいな暮らし」ジャンルかな。

 

かといって、ど田舎で
自給自足生活したほうがすばらしい! とかまではまったく思ってません。
現代の一般的な生活から かけ離れすぎてるし。

旧い古民家で ていねいな暮らしをされている方が
そのようすを発信されているのも大好きですけど
あれは わたしにはできません。
そもそも田舎暮らしでも 古民家でもないし
あんなに丁寧なてしごとを 日々できる自信もありません。

なんていうのかな。
その中間。

現実的に、街で暮らしながら
みんな仕事もしながら
現代の一般的な生活の中で
むかしの暮らしのエッセンスを取り入れて
「いま、ここで、無理なく、できること」をしていけたらな、と思うんです。

極めなければいけないんじゃなくて
ちょっとずつ、現実に取り入れていけばいいんじゃないかな。

 

こうして書いてていて思うんですが、
ねえ、これ、「フラワーアレンジメント」ジャンルじゃ、ないよね。

フラワースクールでは教えてくれない というか、
フラワースクールは まったく関係ない。
完全に 別ジャンルの 別文化
だよね。

 

 

飾るだけじゃない、暮らしの知恵もセットで

 ◎花を飾るのも
 子どもと摘んだ花 や
 子どもと拾った木の実
 苗1個や 束1個
 家にある小物 で できるよ!

◎1回花を飾ったら
 飾り替えをして 1つの材料を
 長ーく とことん いっぱい飾っちゃおう♪

◎その飾った素材について
 親子でいっぱい「?どうして?どうなってる??」
を感じて・考える時間が 宝物!

◎植物と触れ合う その「時間」
 おうちの時間が 宝物になりますように^^

っていうことを お伝えしています^^


「小さな子どものいる家庭で 花と暮らす」

その延長線上の
「せっかく飾るなら 可愛くキレイにしたい!」を叶えるための

「お花屋さんの花飾りの考えかたとコツを伝授」 しています^^

たとえば、冒頭の写真もあった
冬場に花飾りでよく使う 「わたの実」

ただ可愛い花材として 使う・・・んじゃ、もったいない!!んです。

 

せっかく「わたの実」=「綿」 を おうちに 飾るのなら!

わたしは
子どもと一緒に「わた」というものを 知る!
っていう 興味を持ちたいのです。

だってコレ 「わた・綿」 ですよ!(^o^)

「綿」って、何に使われているか、考えたことありますか?

・服の「綿100%」は この綿の繊維100% ってこと。
・注射とかの消毒のとき アルコールを塗る「コットン」も これ。
・お化粧用の「コットン」も これ。

うちでは、
「このワタを引っ張って、よりよりして糸にして
いま着ている お洋服を作るんだよ~」

って子どもたちに伝えてます^^

子どもたちには 
「自分が使っているもの」
「自分が食べているもの」が「何」なのか
自然界での姿、なりたちを 身体で知っておいてほしいな と思うから^^

でもさ、実際問題
わたし自身だって
このワタの実から どうやって 綿の糸になって
綿の布地になるのか

作ったことなんて なーーい! わけです。

綿の布地から 洋服を縫うのだって
家庭科の授業でしかしたことないわ。

今の時代 服を買ってくれば 服が手に入るもの。

でも、 この 「わた」っていう植物の この実から
たしかに 毎日着ている洋服が できているのよね!

 (*体験ワークショップは最近けっこうあります。
  わたの実から 糸を紡がせてくれたりします。
 *草木染ならたくさんありますよね!
 この前知識を持ったうえで、ワークショップ行くとさらに深まります)

 

消毒用のアルコールだって これで塗ってくれる!
化粧水パックをするコットンだって コレ!

ってことを 

「ただ買って手に入れるもの」 って 認識で人生終えるんじゃなく
「この草の実から作るんだ」 って 「知っている」
わたし自身が そういう人間でありたい。

そして
子どもたちにも 「知っている人」に なってほしいと思うんです。

なんていうか それが 豊かな人間 だと 感じるから。
子どもたちには そういう人であってほしいと 思うから。

「綿」の場合は、服やコットンだけど
その花が「食べ物」のことも「薬」のことも
「家」や「紙」になることもある。

つまり、「この世界は何でできているの?」ってことかな。
それを、ちゃんと、1つ1つ 「知る」。

映像や図鑑の中で、バーチャルに「知った気になる」んじゃなくって
実際に目で見て、触れて感じて、においをかいで、やってみて。
本当の意味を知り
体験をもって「知る」こと。

この世界は、植物や虫や動物=「自然界」を使って作られていて
現代は、便利に全部「製品」を誰かが作ってくれていて
買えば手にはいるけれど。
それが「何なのか」一緒に子どもと学び直すことができる。

それが ”おうちで花と暮らすこと” だと わたしは考えています。

といっても、「ムズカシイ」ことじゃなくって
「子どもと一緒になって」
子どもに戻って、一緒に「なんだろう??」とか
「キレイだね!」「不思議だね!」を「楽しむ」
それでいいと思うんです。

実際に
うちでどんなふうに
この「ワタ」を飾り
そして あそぶのか??

っていうお話は・・・

長ーーくなってきたので また次回! ^-^*

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